2019年2月28日木曜日

断ち切る

たくさんの傷を受けながら育った人が長じて力をつけた時に、
自分より弱い誰かを傷つけてしまう連鎖を断ち切るというのは、
理解することも言うこともたやすいけれど
実際にそれを行うのはなかなかに力量が必要な仕事だと思う。

それができるためには、
自分が受けた傷を充分に治せるだけの
余裕と支えが必要。

やさしくされたことのない人は
やさしくすることはできないのではないかな。

同時に、痛みを感じたことのない人に
痛みを知ってもらうこともたやすくはない。

人ってアタマで考えるほどには
自由にふるまえないモノなような気がする。


いつでもできるわけじゃないからこそなおさら、
できる時にはできるだけ
人にやさしくしたいと思う。