夏頃、この子はトマトでは? と思う葉っぱが、しっとりとした苔庭の中で小さいながら異物感を発揮していたのです。邪魔だし抜いちゃおうかなあとは思ったのですが、まあ、どこまでがんばるのか見届けてあげようという慈悲の心または単なる好奇心で放置しておきました。
けっこう何度か干からびそうになっていて、もうダメかな? と思ってたんですが、咲かせましたねえ。花。下の方の葉っぱは茶色く枯れてきていて危うい感じはありますが、がんばってます。
こういう植物たちって、自分が落ちた場所が好条件だろうと悪条件だろうと、とりあえず持てる力全部使って養分吸うこと、伸びることをただひたすらにやってるだけなんだろうなあ、と思うんです。誰に頼まれたり応援されたりしなくても。
そういう姿を見ていると、自分もこんな風に生きてればいいのかな、なんてちょっとほっとしたりします。