画材屋さんに行ってきました。
ああ…久しぶり…と思って考えてみたら、12年…ぶり…? 驚愕の数字がたたき出されてちょっとクラクラきました。
その頃はイラストレーターになりたいと思ってそれなりに勉強したり模索したりはしていたのでした。ただ、今思えば腰が引けてたなあ、と思います。自分の中でどこか「できない」と思っていて、かなりビビりながら背伸びしてがんばってた気がします。
いろいろなことがあって、もう、絵は描かずとも人に求められることをやることでお金がもらえて生きていけるのならそれも一つの生き方だろう、と決意し、一通りの画材を友人に引き取ってもらったのは…3年半くらい前だったのか。それしか経ってないのか。でもまあそれは、その時やろうとしていた仕事に全力で取り組むぞ、という決意だったんですよね。
久しぶりに画材を眺めていたら、けっこういろいろなことを試したり勉強したりしていたことを思い出しました。絵やデザインの勉強をしても、自分はまだまだだ、全然できてない、何物にもなってない、と思い続けていたので、「絵を描く自分」というものをばさりと切り捨てることができたんだと思います(それでも相当な覚悟を必要としましたが)。
わたしは、いろいろな人の言うことを信じて、その都度全力で取り組んできたのですが、そういえば、自分自身を本気で信じたことがなかった、と画材を眺めながらふと思って、びっくりしました。
自分の感性、自分の感情、自分の考え、私は確かにそれを持っていた。でもそれはいつも後回しにしていた。それは間違っているかもしれない、と思って。
でも今、絵の具の好きな色を選んだら同じものを選んでしまったり、やっぱり絵を描くことが好き、というところに戻ってきてしまったりしている自分が、確かなものに思える気がします。
今、ようやく、自分自身の言うことを信じて全力でやってみようと思います。