2019年7月7日日曜日

好きと嫌いがぶつかるならば?

私は両生類や爬虫類が好きだ。
出会うと、嬉しくなる。

先日、1mほどの立派な青大将に出会って嬉しくなって写真を撮り、意気揚々とSNSに投稿しようとしてハッと止まってしまった。ヘビのにょろにょろした写真は嫌がられるかもしれない、と思ってしまったのだ。

ちょっと萎えた気分で、でも嬉しかった私の気持ちも正当に大切なはず、という葛藤の末、にょろにょろしたボディの写真は採用せず、顔だけのクローズアップの写真を選んで投稿したのだった。

インターネット上で様々な人の考えや感じ方にふれる機会が増えて、本当にいろんな人がいるんだなあ、ということをリアルに感じられるようになってきた。それは多様性を実感できるようになってきたということなのだから、自分も多様のうちの一つでより自由に表現できるようになりそうなものなのに、思えば以前より自由にものを書けなくなっている。

あれ? なんか思ってたのと違うなぁ、と思う。

好きなものを素直に好きということによって、どうやら傷ついたり不快に感じたりする人がいるようだ。そのことに気がついた人は、先回りして“不快なことを書きますよ”と前置きしてから記載する。気が利く人は、前置き、但し書き、お断りなどなど、いろんな武装付きでものを言う。

たくさんの断り書きに囲まれて、一番言いたかったことの輝きがかすんでゆく。


「表現する」ということについて、もう一度考えている。