2020年7月5日日曜日

カッコいいデザインはいいデザインか?



これは、私が思わず「ジャケ買い」しまったおかきです。

私はどうして他のおかきよりもこれを買いたくなったのかなあ、と思って考えてみたのですが、「今風じゃないから」というのが一番の理由じゃないかな、と。

このパッケージから私がイメージしたのは「おかきを作ることに専念しているおかき屋さん」というものでした。

今流行りのマーケティングだのなんだのなんて知ったこっちゃない、ずっとこうやって作ってるし、みたいな職人さんが思い浮かんでしまいました。パッケージ? ああ、前に作ったからこれでいいんじゃね? とか。

もちろん、私の勝手な妄想なので実際はぜんぜん違うかもしれません。

でも、パッケージに必要以上に力を注いでいない(ように見える)ことで、逆に、おかき作りに力を入れていて、おいしいんじゃないか?と思えたんですよね。

デザインのセオリーというものはいろいろあるんですが、いちばん大事なのは「その(人・モノ・お店)らしさ」が伝わることだと思います。 

間違って伝わることは、ミスマッチを引き起こしてお互いに幸せじゃないと思うのです。伝えたいものに合っているか、ちゃんとそのものの「本当の良さ」が伝わるか、ということを大事に考えると、自然とオリジナリティのあるデザインになるんじゃないかな、と思っています。

そして、そうやって考え抜かれたデザインは、スタイリッシュで「シュッとした」デザインじゃなくても、「カッコいい」と思うんですよね。

ちなみにこのおかきは期待通りおいしくて満足しました。これを買ってみるまで知らなかった「久助」という言葉は…

久助(きゅうすけ)とは、製造工程で割れたり欠けたりした、規格外の煎餅やあられなどを集めて、正規品よりも安い価格で販売するものである。割れ菓子。(Wikipedia) 
とのこと。語源は諸説あるようですが、私はダジャレ系がありそうな感じで好きです…。おかき屋さんの大将が久助さんなのかと思ったけど、違いました。気になる方は調べてみてくださいね!